『絶望っ!ドライブデート』(クロイタダシ 監督)インタビュー
- 7月30日
- 読了時間: 5分
更新日:8月8日

Axi(s)Rhythm:
作品制作の経緯についてお聞かせください。
クロイ:
毎回そうなんですが、基本的に何も考えずに作っているので、「こういう理由がある」というわけではないんです。
この作品は1年前に、別のイベントで上映するために制作したんですが、多分その頃「車が欲しい」という気持ちがあったので、ドライブデートの話になっているんだと思います。
Axi(s)Rhythm:
ちなみに監督、免許はお持ちなんですか?
クロイ:
免許は持っていますが、車は買っていません。
主人公とは逆の状態ですね。
参加者A:
昔のFlashアニメを思い出しました。
太い輪郭線やグラデーションのかかった鮮やかな色使いが印象的で、今、公式サイトのサムネイルを見返しているんですが、リアルなハンドルの存在感とのギャップも面白かったです。
クロイ:
Flashアニメについては、私が参加するイベントが「FRENZ」など、Flashアニメ界隈の人たちが集まる場であることが多いので、その影響はあると思います。
Axi(s)Rhythm:
以前にもお伺いしたと思うのですが、監督はFlashではなく、少し変わったソフトを使われていましたよね。
改めて教えていただけますか。
クロイ:
iPadの「ToonSquid」というソフトを使っています。
まだ使っている人はあまり多くないんですが、とても使いやすいソフトです。
Axi(s)Rhythm:
先ほどFRENZのお話もありましたが、Flash作品から受けた影響で、現在のタッチや絵柄にも近い部分があるのでしょうか。
クロイ:
影響を受けている作家さんがいます。
その方はFlashの後継ソフトである「Animate」を使われているので、その影響はあると思います。
参加者B:
非常にいい意味で、くだらない作品でした(笑)。
ちょうどいい具合のFlashアニメらしさがあって、話の内容と絵柄や映像の雰囲気がすごく合っていました。
肩の力を抜いて見られる作品で、とても面白かったです。
あと、オチのところで「1か月後」と時間が飛びますよね。
まとまりだけを考えると、ワンシチュエーションで終わる方が美しい気もしたんですが、あえて1か月後を描いた理由はあったのでしょうか。
クロイ:
最初はドライブデートに誘う話だけだったんです。
もとはベンチに座っているシーンだけがあって、そのあとから車の中で話しているシーンを追加しました。
そんな構成になったので、「1か月後」という扱いになっています。
参加者C:
本当にキャラクターがかわいくて、作品全体のテンポもすごく良くて、私もFlash全盛期を思い出してテンションが上がりました。
頭を空っぽにして楽しめるというか、Axi(s)Rhythmの作品は考えながら見るものが多い印象なんですが、その中では一服の清涼剤のような作品で、純粋なエンターテインメントとして楽しめました。
声優さんのお芝居やツッコミのテンポもとても良かったんですが、収録はどのようにされたのでしょうか。
クロイ:
出演していただいたのは、大森ショージさんと七海サクヤさんのお二人なんですが、収録は別々に行って、あとから合わせています。
制作の流れとしては、まず私が仮の声を入れて、それに合わせて映像を作ります。
その映像を見ながら声優さんがアフレコをするので、先に音声のタイミングが決まっている状態ですね。
参加者C:
クロイ監督のテンションやテンポに合わせて声優さんがお芝居をされたんですね。
だから掛け合いの雰囲気がすごく自然なんだなと納得しました。
参加者D:
作中に出てきた「第一種電気工事士免状」ですが、実は僕、第一種になる前の高圧電気工事士の資格を持っています。司法試験は持っていませんけど(笑)。作者の方は法律関係にも詳しいのかなと思って見ていました。
それと、作品全体に「上方漫才」のようなテンポを感じました。
第一種電気工事士免状が出てきて、そのあと司法試験が出てくる流れが、ナンセンスでありながら上方漫才らしい間合いだなと思ったんです。
余談ですが、これって関東の人と関西の人では受け取り方が少し違う作品なのかもしれませんね。
そういう上方漫才的な感覚がアニメーションになっている、とても個性的な作品だと思いました。
クロイ:
私はずっと関西で暮らしているので、掛け合いについては無意識のうちに影響を受けている部分があると思います。
Axi(s)Rhythm:
ナイツ・塙さんの漫才論の本で、「漫才は関西弁が有利だ」という内容が書かれています。
この作品のキャラクターは標準語ですよね。言葉の選択についてはどのように考えられていますか。
クロイ:
これまで様々な声優さんに依頼させていただいたのですが、関西にお住まいの方だけではないので、関西弁でお願いするとイントネーションが難しくなってしまうんです。
なので、今回はすべて標準語で統一しました。
参加者E:
最後に仮免許の話が出てきたとき、「そういえば自分も仮免だったな」と思い出しました。
私が免許を取ったのはもう15年くらい前なんですが、教官がとても怖い方だったので、仮免に受かったときは本当にうれしかったことを覚えています。
だから、仮免を自慢するというのも、案外ネタではないのかもしれないなと思いながら見ていました。
クロイ:
最初にこの作品を上映したイベントの翌日が、ちょうど私の免許試験だったんです。
だから、その影響はかなり受けていると思います。
〔2026年7月18日(土)オンラインミーティング より〕
【文責:Axi(s)Rhythm】



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