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Axi(s)Rhythm Film Meeting
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『JTD (Just two dots)』(ひろさわ監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 ひろさわ: Axi(s)Rhythmや*Animation Runs!で、ストーリーのない純粋なアニメーションを何回か見て、「あ、そうか、これでもいいのか」と思ったんです。 一つの何かから別の何かへ移る、モーフィングというか、テレポートというか、そういうことだけをやっても成立するんだなと思って、それでAxi(s)Rhythm用に制作しました。 Axi(s)Rhythm: 「ドット」という要素が出てくるわけですが、ご自身の解説にも書かれているように、普通はもっと小さなものを想像してしまいますよね。 原子レベルのような細かいものではなく、もう少し大きな、細胞のようなレベルのものをイメージされていたのでしょうか。 ひろさわ: スマホのアプリアイコンの右上なんかに表示される小さな丸を「通知ドット」って言うらしくて、「あ、ドットってこういう使い方をしてもいいんだな」と思いました。 参加者A: 私は「右往左往」というキーワードを挙げさせていただきます。 「右往左往」という言葉そのものの意味
1 日前


『scope』(うえだしょうた 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 うえだ: 最初は、この制作を始めた頃、仕事のほうがめちゃくちゃ忙しかったんです。それで鬱憤がすごく溜まっていて。 その鬱憤を晴らすように描き始めたというか、「アニメーション作品を作りたい」というところから描き始めたのが、本当に一番最初でした。作品自体も、一番冒頭のパートがそこでスタートしたんですけど。 当時、「PEAS」というアニメーションの上映会を毎月大阪で開催していました。そのうち、アニメーション映像の制作も上映会のチームで請け負うようになったんです。 その仕事で受けたものは自由に作れませんし、単純に自分の作品を作る時間も取れない状況になってしまって。 それで、「疲れてはいるけれど、寝る前には何か描く」と決めて始めました。それがある程度溜まってきたら、まとめて一つの作品の形にしていった、という感じです。 当時、僕自身はアニメーションを制作するときに、動きの気持ちよさみたいなところをすごく重視していました。 でも、それだけだと興味のある人にしか見てもらえないと思ったので、独り
3 日前


『lastvision』(うえだしょうた 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 うえだ: もともとこの作品は、京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)に在学していたときの卒業制作です。制作の初期段階では秋刀魚はまったく登場しておらず、アニメーションの動きそのものにフォーカスしていました。 当時、特に興味を持っていたのは「物が何かに変化する途中の状態」や「何かになる前の状態」といった、いわゆるメタモルフォーゼと言われるものでした。そうしたアニメーションならではの面白さと、食物連鎖のようにあらゆるものがつながって生きているというテーマを組み合わせて、この作品を制作しました。 参加者A: まず、単純にビジュアルから宇宙や生命といったものを感じました。そして『lastvision』というタイトルと映像の雰囲気から、超新星爆発――英語で言うとスーパーノヴァを連想しました。合わせて、映画『スーパーノヴァ』も思い出しました。その中で主人公が「超新星爆発」に触れるセリフがあります。余命いくばくもないことを悟った主人公の言葉です。 『last vision』というタイトルがどの
3 日前


『マウス・オブ・サッドネス』(内藤慈 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 内藤: 今までは「吸血鬼」とか「夢魔」とか「蛇女」とか、そういう妖怪的な存在というか、人外の者が出てくる作品を作ってきました。 『二口女(ふたくちおんな)』という妖怪がいるんですけど、ずっとそれを題材にしたいと思っていて、シナリオも書いていたんですが、なかなか具体的な制作まで至らなかったんです。 そんなときにコロナ禍がありました。別の作品も作ろうとしていたんですけど、その状況でいろいろ制限されることもあって。 逆に、その状況が『二口女』を描く企画に足りなかったものを埋めてくれたような感覚がありました。 当時は、いわゆる「コロナ映画」というか、密室で撮ったり、Zoomを使って作ったり、そういう企画性の強い作品が流行っていたんですが、そういうものとは違うアプローチで、コロナという状況を記録しつつ、『二口女』という存在を描きたいというモチベーションがあって作った作品だったと思います。 参加者A: 前半と後半で内容がガラッと変わる印象を受けて、見終わったあとに本当に「あ、こういう終わり
8月1日


『響想詩「灯の響影」九』(山里ぽん太 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 山里: 作品を制作したのは去年の今頃だったと思います。 もともとの発想としては、以前Animation Runs!で上映していただいた『響想詩「光の響影 二」』という作品がありました。あちらは光の柱が垂直に飛んでいく作品だったので、今回は光が水平に飛んでいく絵を作りたいと思ったんです。 水平に飛んでいった光が、その先にあるものを照らすわけですが、「その先には何があるのか」と考えたとき、いろいろなものを登場させることもできました。でも今回は、あえて何も登場させず、一面に草だけが広がる風景にしました。 音楽はクラシックを使用していて、その音楽に合わせて光が動くという、とてもシンプルな作品です。 参加者A: 地面に対して平行に飛ぶ直線の光と、放物線を描く光。その放物線がふわっと上がって、水面に落ちると波紋がすっと広がっていくところが、とても印象的でした。 山里監督作品では象徴的ともいえる水面への反射も美しく、水面に映る放物線の光もとてもきれいだなと思いました。 それからラストで画面全
7月30日


『絶望っ!ドライブデート』(クロイタダシ 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 クロイ: 毎回そうなんですが、基本的に何も考えずに作っているので、「こういう理由がある」というわけではないんです。 この作品は1年前に、別のイベントで上映するために制作したんですが、多分その頃「車が欲しい」という気持ちがあったので、ドライブデートの話になっているんだと思います。 Axi(s)Rhythm: ちなみに監督、免許はお持ちなんですか? クロイ: 免許は持っていますが、車は買っていません。 主人公とは逆の状態ですね。 参加者A: 昔のFlashアニメを思い出しました。 太い輪郭線やグラデーションのかかった鮮やかな色使いが印象的で、今、公式サイトのサムネイルを見返しているんですが、リアルなハンドルの存在感とのギャップも面白かったです。 クロイ: Flashアニメについては、私が参加するイベントが「FRENZ」など、Flashアニメ界隈の人たちが集まる場であることが多いので、その影響はあると思います。 Axi(s)Rhythm: 以前にもお伺いしたと思うのですが、監督はFl
7月30日


『新しい10年間』(木澤航樹 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 木澤: 制作自体は2020年から2021年にかけて行いました。コロナ禍で在宅時間が増える中、本業であるプログラマーとしてのウェブサイト制作技術を高めようと、練習の一環として作ったのが始まりです。 また、人口データのような数値をベースに物語を作れないかという興味もありました。もともと実写のフィクション映画を作っていたのですが、少しそこから離れ、実写映画とは異なるアプローチで物語を描けないか試みた部分もあります。 政治や経済といったセンシティブな要素も含まれますが、そうした話題から一旦距離を置き、純粋に「人口と日本地図」というデータから物語を立ち上げられないかと考えました。今回の上映で改めて見直し、どこか懐かしい気持ちを感じています。 参加者A: 非常に衝撃を受けました。「これでフィルム(映画)になるのか」と驚かされましたね。 監督もおっしゃっていたように、これはまさに「プレゼンテーション」ですよね。古い人間なのでOHPシートを思い出してしまったのですが、あれがそのままフィルムにな
7月30日


『JOKAI FRAME』(林ケイタ 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 林: 僕は普段、映像作品だけを作っているわけではなくて、空間の中に映像を投影する、いわゆるインスタレーションのようなことを長くやってきました。 その中で、空間と関わる作品のための投影素材や上映素材がかなり溜まってきたんですね。そういったものは、その場所との関係の中で一回きりで終わってしまうことが多いんですが、最近になって、それらを再発見してみたいという気持ちが出てきて、新しいものを撮るのではなく、過去の素材を組み替えて使うようになりました。 この『JOKAI FRAME』の「JOKAI=常懐」というのは、亡くなった母にゆかりのある建物の名前から取っています。あまり一般的には伝わらない名前なんですが、そういった背景があります。 その常懐荘という建物は和洋折衷の造りで、昭和初期に建てられ、小さな洋館に和室が共存しているような建物なんですね。そこでものを見ているうちに、一つの空間の中に異質なものが共存している状態に興味を持つようになりました。一つの日本和風建築の中に洋館があったり、そ
6月15日


『Empty sleeping』(呂青 監督)インタビュー
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 呂: 今回の作品は、5年前に大学院の卒業制作として作りました。 当時はちょうどコロナ禍で、2022年の春頃から2年目に入って、ほとんど学校にも行けないような時期でした。 卒業制作のテーマが〈エッセイ映画〉だったので、「何を作ろうか」と考えていたんですが、その頃はずっと一人で家にいることが多くて、人と会う機会もほとんどなく、外で会話をすることもできないような、かなり閉塞的な時期だったんです。 その一方で、アルバイトでお店で働いていて、今回の作品の主人公になっている女性は、その同じ店の一階フロアで働いていた方でした。何度かすれ違ったことがあって、初めて映画を作るにあたって「この人は主人公として理想的だな」と感じて、声をかけて出演していただきました。 制作の過程では、その彼女と何度か会って、主に好きな映画や音楽の話をしていました。そうしたやり取りの中で、少しずつ「こういう映画にしようかな」というイメージが固まっていきました。 好きな映画からインスピレーションを受けたり、参考にしたりし
5月2日


『ガラガラの夢』(工藤雅・張若涵 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 工藤: この作品は、シングル8のフィルムを使った多重露光の作品で、もともとはサイレントで制作しています。 作り始めたのは、コロナがまだ流行していて、海外との行き来に抵抗があった時期だったと思います。最初に、私が東京の部屋で撮影した8ミリフィルムを、現像せずに台北に送りました。 張さんが当時台北に住んでいて、そのフィルムに対して、台北の自宅でさらに光――映像を焼き付ける、つまり多重露光の作業を行い、それを日本に送り返して現像する、というプロセスで制作しています。 最初は2023年に新宿で開催した『蒸発書簡』というインスタレーション展示の一部として、8ミリ映写機にルーパーを使ってフィルムをループ投影する形で発表していました。 展示のメインは二人で映像をやり取りした〈映像書簡〉形式の作品をまとめてループ上映するものでした。コロナ禍で物理的な接触が制限される中で、「何かやらなければ」という思いから始まったプロジェクトです。 その過程で、作品の中に「手触り」のようなもの――実際に手を動か
5月1日


『七つのわたしへ(2024年版)』(池端規恵子 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 池端: ここ数年、映像作品を作るときに、自分が小さい頃に母に撮ってもらった映像や、自分が娘を撮っている映像を材料にして、文字通り、母と娘に協力してもらいながら作品を作っています。 今回の作品は、子どもがちょうど7歳になったので、それを主軸にしています。やっぱり7歳って少しメモリアルな年齢かなと思っていて、七五三もありますし、何か作れないかなと考えたんですね。七五三には「人間の仲間入り」という意味もあると聞いて、そこを軸に、自分が思っていることを形にできないかと思ったのが最初でした。 もともとは七五三をテーマにしようかな、というところから始まっているんですけど、7歳くらいって、それまで自分の分身のようだった存在が、だんだん自分の意思を持って行く様子――成長の中でそういう変化が見えてきますし、小学校に入ったりして、いよいよ自分が常にそばにいなくても大丈夫になっていく。そういう子どもの様子を見ながら、いろいろ考えることがありました。 それと同時に、自分の故郷に対する気持ちも、どこかで
5月1日


『響想詩 灯の響影 五』(山里ぽん太 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 山里: まず、僕は音楽を演奏して、その音楽に合わせて画をつけてフィルムにする、ということをやっています。それで作ったものに《響想詩》という名前を付けて発表しています。 今回の『灯の響影 五』なんですけど、まず曲が、アントン・ウェーベルンというオーストリアの作曲家の書いた「変奏曲」で、どこが変奏曲なのか分からないくらい前衛的な曲なんですが、これを発見してさっそく弾いてみたんですね。 で、ちょっと面白い感じだったので、「これに画をつけてみよう」と思って作りました。 ウェーベルンは、アルノルト・シェーンベルクやアルバン・ベルクと一緒に、20世紀初頭の前衛音楽を模索していた作曲家です。こういう変わった音楽を作っているんですが、余談ですがロマン派的ないい曲もあって、「Slow Movement For String Quartet」(1905)という作品があります。 それで画の方は、ピアノのポンポンという音に合わせて、火花がパチパチ出るようなものにしています。非常に単調でシンプルで、言っ
5月1日


『Motion』(飯田二歩 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 飯田: テーマとしては、「動き」をメインに作りました。私は普段、キャラクターアニメをあまり作ったことがなくて、動きに関する参考書や「踊ってみた」系の動画を見ているうちに、自分でもキャラクターを動かしてみたいと思ったのが最初のきっかけです。 ガイコツにした理由としては、人物を描くと服装や髪の毛、シワやなびきなど、どうしても細かい要素が増えてしまって、外見の方に目が向きやすくなるんですね。 今回はどちらかというと「動きを見せたい」というより、「魅せたい」という感覚で、余計な要素を省くためにガイコツにしました。 制作については、もともと一枚の静止画から始めています。Adobe Stockの素材からガイコツのイラストを取り、それをPhotoshopでパーツごとに切り分けて、After Effectsで角度などを調整しながら動かしています。 動きに関しては、振り付けといっても自分はダンスが得意なわけでもないですし、ダンス動画をしっかり研究しているわけでもないので、「ガイコツが踊っているよ
5月1日


『ナントナクコノママ』(ないとう日和 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 ないとう: 私は普段、パソコンで絵を描いてアニメを作っているのですが、2018年にパソコンが壊れてしまい、いつものように制作ができなくなったんです。その時に原点回帰というか、「たまにはアナログでアニメを作ってみようかな」と思ったのが、この作品を作ったきっかけになります。 参加者A: 見ていてとても動きが気持ちよかったです。最初は直線的な変化があって、その後だんだんと有機的に、細胞が生まれ変わるような動きに変わっていく。動きのバリエーションだけでなく、リズム感も含めて、飽きずに何度も見たくなるような、とても魅力的な作品だと思いました。 ないとう: そう言ってもらえて嬉しいです。本当に自分としては行き当たりばったりで作っているような感じなので、最初は少しぎこちなく作っている感じがあって、そこからだんだんおかしくなっていくような部分が出ていたのかなと思います。 参加者B: そうですね やっぱりあの紙に鉛筆で絵を描くのは楽しいですから 素直に それをいっぱい書いてと動いてるアニメは楽し
2025年10月16日


『響想詩 彩と空の響影 壱』(山里ぽん太 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 山里: 昨年のAxi(s)Rhythmで『空の響影 四』という作品を上映していただいたのですが、そのときに「水彩で作ってみたらどうですか」という感想をいただきました。そこで実際に試してみようと思い、制作したのが今回の作品です。 3Dで水彩を表現するにあたって、水彩にはさまざまな技法があるのですが、僕自身は素人なので専門的な名前はよく分かりませんが、体感的なものを3Dで試行錯誤しながら再現してみました。 今回の作品で取り入れたのは、まず紙の質感、それからボカシ、色むら、さらに筆で塗っていくような表現です。これらを組み合わせて作ったのが本作です。できることとできないことはどうしてもありますが、その中で工夫し、なんとかでっち上げたのがこのフィルムです。 参加者A: 紙の質感がとてもよく表現されていて、さらに山里監督の描きたい世界観がより形になったのかなと思いました。とても素敵で、楽しみながら拝見しました。 山里: 嬉しい限りです。去年より悪くなったと言われなくて良かったです(笑) 参
2025年10月16日


『シジフォスの弟子』(山口健太 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 山口: 日常の中で感じる「徒労感」の正体を突き止めたい、という思いがずっとあります。僕は自作自演の劇映画を作り続けてきましたが、自分の体やアクション、演技を通して、日常の中で感じる徒労感の正体を探りたいと思ってきました。 今回の『シジフォスの弟子』というタイトルは、カミュのエッセイ『シシューポスの神話』に着想を得ています。シシューポスはシジフォスとも読みます。簡単に言うと、シシューポスは神のタブーを犯した罰として「岩を山頂まで運び、落とされて、また再び運ぶ」という無限の罰を与えられた存在です。作品の冒頭でも説明していますが、この神話がモチーフになっています。日本でいえば「賽の河原の石積み」に近いイメージかもしれません。 このモチーフをもとに、日常の動作の繰り返しを徒労感の表れとして描こうとしました。例えば「当たり前だから」「やらなければならないから」と積み重ねられる行為――家制度のように世代を超えて繰り返されることや、その家の中でのもっとミニマルな「窓を開け閉めする」といった人
2025年10月16日


『タダシイとけい』(石井善成 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 石井: この作品は、もともと2014年に開催されたNHKの「ミニミニ映像大賞」という、今はなくなってしまったコンクールに応募した際に制作したものです。そのときの公募テーマが《時》だったので、時計をモチーフにした作品を作ろうと思いました。 僕にとって写真は「瞬間を切り取ったもの」、映像は「時間を切り取ったもの」ですが、写真をつなげて映像にするコマ撮りという手法は「時間のパッチワーク」だと思っています。そこで、実際に電池を入れて動くリアルタイムの時計をコマ撮りの時間軸に置くことで、そのパッチワークの時間を可視化し、さらにそれをストーリーに組み込もうとしました。 コマ撮りではシャッターを切るタイミングが場面ごとに異なるため、時計の針がめちゃくちゃに動いて見えます。作品の中では時計が狂ったような動きを見せ、それに翻弄される主人公のロボットの姿を通して、コミカルさや不条理さを表現してみました。 参加者A: 僕自身、今回出品した作品でも「徒労感」のようなものをテーマにしていたのですが、本作
2025年10月16日


『花に喩える』(三木はるか 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 三木: 三木はるかの作品を初めてご覧になった方もいれば、他の作品を観たことがある方もいらっしゃるかもしれません。私は毎回「自分自身のことを撮りたい」と思いながら映像を作っています。ジャンルで言えば「セルフ・ドキュメンタリー」と呼ぶと分かりやすいかと思います。自分に起きた出来事などをドキュメントするのですが、そこに嘘や冗談のような要素を交えてしまう――そんな作風です。 2010年ごろから年に1本ほどのペースで制作してきましたが、最初の頃は自分をどんどん前面に出していました。それが徐々に「自分を映さずに何かできないか」と考えるようになったのが2020年以降です。今回の作品はその試みの一つで、「自分は映らず、花束として存在してみよう」と考えて撮りました。 最後までご覧いただいた方はお気づきかと思いますが、エンドクレジットにはお花屋さんの名前や電話番号を入れています。映画の主役、あるいは私が映したかったものの一つは「お花屋さん」なんです。依頼に応じて「こんなものを作ってほしい」というニ
2025年10月16日


『ManipulatedColorbars』(Yüiho Umeoka 監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 Umeoka監督: この作品を制作したのは2023年頃です。当時はいわゆる「NFTアート」、オンライン上で取引されるデジタルデータのアート作品の認知度が高くなっていました。そこで、「その流れに合わせて何...
2025年9月9日


『2009年、秋の会話』(木澤航樹監督)インタビュー&感想
Axi(s)Rhythm: 作品制作の経緯についてお聞かせください。 木澤: 私はもともとフィクション映画を制作してきましたが、その中で「実験的な要素を取り入れた上でドラマをつくれないか」ということを考えていました。 また、作家として射精や精子といったテーマに関心を持ってお...
2025年9月7日
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