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序文/Introduction

映像は〈ストーリー〉の従属物でしょうか?

​もう少し書くと、映像は容易に言語化できるストーリー〉の補足でしかないのでしょうか?

〈ストーリー〉という軸は強固で、早送りや飛ばし見をしても、

何となくの内容は伝わってしまいます。
しかし、〈ストーリー〉のみに頼る映像が溢れている昨今、
Axi(s)Rhythm(アクシリズム)は、

もう一度映像とは何なのかを考え直し、

映像を〈ストーリー〉から解放する

ささやかな空間にしたいと思っています。

単なる動く画の羅列ではなく、

映像として成立させている要素は何か?
ここでは2つの要素

「軸(Axis)」「リズム(Rhythm)」

に特に注目したいと思います。
それらを掛け合わせ、

Axi(s)Rhythm(アクシリズム)というタイトルを掲げました。

シオタ駅の到着2.jpg

軸(Axis)

映像を初めから終わりまでを貫くもの、それが軸です。
映像を観るとき、人は知らずのうちに映像の軸を求め、

探し出し、それに寄って鑑賞していくものと推察します。
映像にとって、最も強力な軸は〈ストーリー〉です。
話の展開を軸として、起承転結やら序破急やらに身を任せる。

これがいわゆる一般的な映像との接し方と思われます。
では、〈ストーリー〉とは別に

映像の軸と成り得るものは何でしょうか?

探偵学入門.jpg

リズム(Rhythm)

あらゆる表現にはリズムが存在します。
音楽は言うまでもないですが、

文章から成る詩や小説にもリズムは感じられます。
映像にとってもリズムは重要な要素と考えます。
映像のリズムは何から生まれるのでしょうか?

編集、音楽、音そのものはもちろん、

カットや一コマの中にも

存在しているのかもしれません。
それらが絡み合って

映画のリズムが生まれているのでしょう。
ーーとなれば、

リズムはまさしく

軸の一つではないかとも考えられますが、

ここでは一旦分けて注視したいと思います。

探偵学入門.jpg
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